手術当日(その2)
突如襲ってきた坐骨神経痛を痛み止めでやりすごし、家族も帰宅。
酸素マスク、心電図、酸素濃度計、点滴、腰から血を抜くドレーン、腰に繋いでる麻酔、導尿管と家族に言わせれば、できそこないのサイボーグ状態で全身チューブとコードだらけで夜を迎える。
麻酔の効果で傷の痛みは押さえられてて、少し痛い程度。健全な左足がビリビリしびれてる。右はしびれを感じないのは、まだマヒがあるせいなのか?
過去に開腹手術を経験していて、術後の辛さを知っていたのがヘルニア手術を避けたかった理由のひとつでもある。
背中を切ると寝る時に傷を体で押すことになるので開腹手術より辛そうだとは考えてたが、見事に的中!
仰向けで30分もキツい。
自分では体位を変えられないので、ナースコールで横向きにしてもらうが、普段から横向きが苦手。
10分位で苦しくなるのでナースコールして仰向けに。その繰り返し。
時間が経つにつれてキツさは増して、夜中の3時頃からは体位を変えても、背中の圧痛から逃れられず。
横向きで角度を決めるにも何度もやり直し、やっと決めても5分待たずに辛くなる状態。
もちろん痛み止め注射も何度か追加してる。
看護師に何とかならないかと泣き言を言うが、体位を変えてやり過ごすしかないと言われる。
しかも立てるのは2日目からなので、あと丸1日以上続くと聞いて、そんなに耐えられないと目の前真っ暗になる。
頻繁にナースコールし、あ~でもないこ~でもないと体位を決めるまで時間がかかっても常に優しく対応してくれた看護師の皆様は、本当に素晴らしいです。
そういえば、術後2日間は胃薬が出ていて、夜寝る前に(寝なかったけど)看護師から「水飲めそう?薬飲まなきゃいけないけど」と言われた時は嬉しかった!
朝から水飲んでないから喉がカラカラだったから。
水が飲めるのは開腹手術と違う点で良かったところ。開腹手術は翌日まで飲めなくて辛かった。
そんなこんなで、まんじりともできないままに手術1日目の朝を迎えた。